
<ゲスト紹介>
大川透。「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する数々の名言に、期待通りの語り口で応えた男。今回はどんな名言が飛び出すのだろうか。
上田耀司:というわけで、よろしくお願いいたします。
大川透:よろしくお願いします。原作買わせていただきました。珍しい現場だなと思ったのは、出演者の多くが文庫本持ってるんだよね。
スタジオにも「原作をいつでも参照してください」ってコミックス置いてあるんだけど、マイ文庫を持ってきてる人が多くて。
上田:ここまできたら徹底的にやらないと気が済まない、という感じでね。台本に対して多少追加や原作どおりに直したりもあるんですけど、さらにキャストが「原作はこうです」って。
大川:みんな言うんだよね。自分でも原作と付き合わせて。珍しい作品だなと思う。
上田:そこはあえて改変してありますっていう時と、原作どおりでお願いしますっていう時とあってね。ゾンビとかで来てる人からも指摘があったり。
大川:ゾンビで来てる人も原作持ってきてるよね。すごい番組だな(笑)私も第一部・第二部はもちろん、今は第三部、第四部も読んでます。
上田:1ページの情報量がかなり多いですよね。
大川:正直言って文庫本の文字が小さいのよ。漢字にカタカナでふりがなが振ってあったりするじゃない。ナレーションをチェックするんだけど、読めなくて。
上田:濁点か半濁点かっていうのを、みんなで虫眼鏡で見るかのように見てますね(笑)
大川:文庫本がちょっとつらいなと思ってて。途中から電子書籍にでも切り替えようかなと思ってます。画面を広げられるように。
上田:第二部になってナレーションの存在感もさらに上がっていく中で、僕は第15話が印象にありまして。ワムウが神砂嵐を出すあたりの。
大川:「左腕を関節ごと右回転」のあたりか。僕、一番わからなかったのがこれなんだよ。
上田:はっはっは(笑)
大川:想像ができなかったの。
上田:どういうことだこれは、と。
大川:な…何がどうなってんの、これ?と思って。一番想像つかなかった。映像も完璧に出来上がってない状態でやってるから、なおさら。「ちょっと待て」と思って。
上田:へっへっへ(笑)
大川:「左腕…関節ごと、右回転?よくわかんない!」と思って(笑)どっからどう回ってんのか。その後がなんだっけ。
上田:「けっこう呑気してたJOJOも拳が…」
大川:はっはっは(笑)これもう、おかしくっておかしくって。
上田:「呑気してた」この言葉がけっこう凄惨な場面で出てくる。
大川:この後「ビビッた」って言わないといけない。そこに収めるというか、立ち上げるというか…言い放つっていうか。
上田:でも、ある程度ノリは確立されつつあった時期じゃないですか。
大川:第一部で、ある程度やってきたからね。
上田:僕、第二部を読み返していて、ナレーションのところが楽しみでしょうがなかったです。神砂嵐の回は「きた!」っていうのと、それ以上にくるものがあって。僕自身の台詞も、それこそ呑気していられなかったですけど。
大川:そらそうだよ、頭割られてる人があんなに叫ばないでしょう。俺、ずっと言ってたね。「なんでこんな元気なの?」
上田:(笑)
大川:確かに元気にやらざるを得ないように作ってあるから、やらなきゃいけないんだけど。瀕死な状態のはずなんだよ(笑)
上田:生きてるわけがないんですけど。
大川:どんだけドイツの医学はすごいんだっていう話だよ。
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