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上:稲田さんはもう、喜びを爆発させていて。今ラジオをお聴きの方も…普段から、この声じゃないですか。

稲:(笑)そうですね。

上:内緒話ができないっていう。

稲:オープンですね。

上:だからすっごいもう声が響き渡ってて。

稲:へへへ(笑)

上:現場で、大川さんとか子安さんとかが「うっさい」とかって。


稲:タルカスが死ぬ回、Aパート終わって外で待ってたんですよ。出番終わって廊下で。そしたら「お前、帰れよ!」って大川さんに言われましたからね、外でずっと喋ってて(笑)

上:そうそう(笑)

稲:なんかスタジオ、ブースの中ですげー笑ってるなぁと思ったら俺の声がうるさかったっていう。「あいつ、まだいんのか!」って。

上:声が聞こえるんだよ。

稲:「あいつ、まだいるよ」。俺、その間にスタッフさんから情報収集してましたからね。第二部のキャスティングを聞き出してましたから。なにげなーく「シーザー誰やるんすか?」「へえー」って俺の中にインプットみたいな。事細かに第二部の情報を仕入れてました。

上:キャスティングに関しては、我々もギリギリまで知らないっていう状態で。

稲:ええ。レギュラーの方たちが知らない情報を、俺けっこう知ってましたからね。

上:そうなんですよ、なんかねえ。

稲:いち早く俺が知ってるっておかしいんですけど。

上:ジョジョ好きの人が色んな情報網を駆使して、我々より先に知ってるっていうことが、いっぱいありましたね。

稲:気になるから調べちゃうんですよねえ。

上:へっへっへ(笑)だから僕らはギリギリまで知らなくって、朝スタジオ入って「あ!あなたでしたか!」ってなる。

稲:タルカスの時も、僕はキャスト表に載ってなかったんですよね。

上:そうなんですよ。

稲:ちょうど僕がスタジオに入る前に「タルカス誰だろ?」って話をしてたらしくて。俺が入った瞬間に子安さんが「いたわ、タルカス」って(笑)

上:そうそうそう(笑)

稲:「来た、タルカス」みたいな。

上:ずっとね、誰が来るんだろう?って話してたんですよ。

稲:うん。きっと色んな候補の人を挙げてたんでしょうけど、そのタイミングで俺が足を踏み入れて「タルカスだ、いたわ」って。あれは歓迎されてるのか苦笑いなのか、ちょっと俺の中で判断しかねたんだけど。

上:ははは。

稲:まぁ乗っかってみようって。

上:業界屈指のタルカス声の稲田さんなんですけど。

稲:タルカス声(笑)タルカス役者の。

上:それでも、叫び関係は相当凄かったじゃないですか。

稲:もうね、俺の中で一番低い、ドスのきいた声で勝負しなきゃいけないなと。ゾンビだから痛みも感じないわけだから。

上:ああ。

稲:喉の心配せずブワーッと出すだろうなと思って。とにかく全力で、すべての力をぶつけて。まー疲れたな。

上:ブラフォードの津田さんも、もう声ガラガラで。

稲:ねえ。

上:津田さんも低音の魅力がある人なんですけど、リラックスして低音じゃなくって。

稲:響かせるんじゃなくて。

上:グワー!だから。「戦えーいぃぃ!」って。

稲:あの語尾(笑)あそこは「ぃ」の数までこだわる感じでしたもんね。

上:「怨みぬいてやるぅぅぅ」って二人で、あそこ凄かったですね。

稲:あれは本当に恨みを…あの時はまだ生前でしたけど。それから悪というか、恨みの塊になるわけですから。岩波さん笑ってましたけどね、あそこ。

上:はっはっは(笑)

稲:なんーにも間違ったことしてなかったつもりなんですけどね。俺はもう、全身全霊をこめて「怨みぬいてやるぅぅぅ」言ってたのに、笑ってるってどういうことだよ(笑)でも、ある意味ジョジョの現場、テンション高い芝居に関しては笑われたら正解かもしれないですね。

上:まぁまぁ、そうですね。

稲:子安さんが面白すぎたっていうのもありますしね。

上:ああ。

稲:「ファンファーレを」のとこ。

上:そう、「フーフー吹くなら」のところね。

稲:うん。

上:テストやって岩波さんが「ここもうちょっとインパクト欲しいんで、テンション高くやってください」って言ったんだけど、そしたら「フーフー吹くならァ~?」って(笑)

稲:か~ら~の~?みたいな(笑)上げて、投げかけちゃって。

上:「楽しくなっちゃった」って。

稲:岩波さんにね。

上:「子安さんちょっと…それ、面白すぎるんで」って。

稲:「すみません、楽しくなっちゃいました」どんな言い訳だよ(笑)

上:ふふふ。

稲:僕が初めて行った収録後に、Bパートでゼーゼー言いながら座ってて。子安さんが「稲田君、どうよ」。

上:どうよ(笑)

稲:「この現場どうよ」って。俺も「最高っすねえ~」。「いいだろ」といわんばかりの顔で訊ねてきたのが印象的でしたね。子安さんもノッている、っていう。

上:いやー本当にね、みんな燃えてたし、やっぱりキャラクターが、それこそゾンビAまで魅力的っていうか。役者として「これのここを表現したい」「やってやりたい」っていうところが満載だから。そういう意味ではこの作品に参加できるっていうのは嬉しかったですけど。

稲:ゾンビAの人も嬉しそうでしたもんね。「これ俺が言っていいんすか?!」みたいな。

上:だって「軟骨」…

稲:「軟骨がうめーんだよ」。

上:「軟骨がうめーんだよ」は僕も原作読んでて演りたいって思いましたもん。

稲:あれは言いたいですよね(笑)「そこに痺れる、憧れるゥ!」と「軟骨がうめーんだよ」は名もないキャラの台詞ですけど、言いたい人いっぱいいると思いますよ。

上:そうそう。

稲:ほんと、名もないキャラ以外も名台詞言ってるんですよね。

上:だから若手で、いわゆるモブキャラ演りにきてる人たちもみんな、先輩たちが怖い目で「お前らちゃんと演れよ」みたいな…

稲:「この台詞はずしたらこの話数では教えないぞ」みたいなね。

上:「軟骨、みんなが言いたいんだぞ。軟骨」

稲:兼ね役でいくらでも演るぞ。でもみんなちゃんと超えてくれてますよね。

上:うん、すごい頑張って。あの軟骨は素晴らしい軟骨だった。

稲:もうプロフィールに書いてるかもしれないですよ、ゾンビAって。

上:あれは書いていい。「軟骨ゾンビ」って書いておいてほしい。

稲:「ジョジョ見てた?あの台詞言ったの?!」テンション高い役もらえるかもしれない。これは代表作になりますね。…いやー普通に、いくらでも喋れますよこのラジオ。

上:くくく(笑)

稲:まだ第一部の半分くらいの内容ですもんね、語ってる内容ね。

上:でもタルカスって、キャラクター的にはブラフォードがいわゆる二枚目だし、最終的に…

稲:騎士としての生き方を取り戻して。

上:タルカスは完全に、もうずーっとヒールじゃないですか。

稲:もう荒くれ者でしたよね。挙句、そんな素敵に散ったブラフォードをバーン!横に蹴っ飛ばしてね。「尊敬はしていたが…」踏み潰しちゃったよ。

上:でも稲田さんって、意外と他の作品だとブラフォード的な役もお演りになったりするじゃないですか。

稲:まぁこのガタイに見合わないキャラもたまに演らせていただきますけど。

上:やっぱかっこいい声だからそういうのも演るけど、逆に悪に徹するほうをやるっていうことへの心境とか、そういうのは。

稲:正直、悪に徹するっていうのよりもジョジョの世界観の中なら何を演らさせていただいても、俺は喜んで演りましたね。

上:ああ(笑)

稲:それでもってタルカスって役をいただいて、振り切った悪役じゃないですか。もう暴れ回ってやろう、と。全部出し切ってやろう、と。曲がりなりにも、あのツェペリさんを倒す役ですしね。一時はジョナサンを失神させるくらいの力を持った人なんで。とにかく全力でぶつかって大暴れして、最後はあっけなくやられてやる。最後「ポヒ」って言いますからね。

上:へへへ(笑)

稲:「うぇええーい!…ポヒ」溶けるっていうね。あの儚さがまたね。

上:あんなにでかいのに一気に溶けてましたねえ。

稲:ドロンドロンになりましたね。

上:ピチャピチャピチャって。

稲:溶けるときも岩波さんに「なんか言って」って言われたから、ちょっと溶けてるような、「ブェエエ」(※あぶくのような音)って言わせてもらって。ちゃんと、タルカスが死ぬほどジョジョが強くなった、っていう表現になったと思うんで。あれは全力投球しましたね。


エンディング


上:タルカス役、稲田徹さんをお迎えしてのJOJOraDIO、第7回。いかがだったでしょうか。
川澄さんに続いて大のジョジョファンで、1訊けば10返ってくるので、また解説役というか頷き役となっております。次回も沢山のお話を伺っていきたいと思っておりますので。楽しみに待っていてください。

上:番組にメッセージをいただいておりますので、ここでご紹介したいと思います。

リスナーメール(25歳・女性):(残業のお供にこのラジオを聴いています)

上:みんなちゃんと語尾に「ッ!」をつけてくださるんですよね(笑)ありがとうございます。次回のJOJOraDIOもどうぞお楽しみに。お相手はスピードワゴン役の上田燿司でした。


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