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上田燿司(以下、上):
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」についてどこよりも深く語り尽くす番組「JOJOraDIO」。キャストだけではなく製作スタッフもお呼びして、アフレコ現場、製作現場の裏話をお届けします。ご案内はスピードワゴン役の上田燿司です。

上:この番組はゲストから濃い『俺ジョジョ』を引き出すために、あまり番組番組していないという…自分で言うのも何なんですが(笑)リスナーの方は「電車に乗っていたら目の前の二人がジョジョについて語り始めた」みたいな状態で、楽しんでいただけたらいいかなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

上:沢山のメッセージをいただいておりますので、ご紹介させていただきたいと思います。

リスナーメール(15歳・女性):(小学生の弟とお父さんと一緒に見ています。お父さんに解説してもらっています)

上:お父さんがスピードワゴンなんですね(笑)

リスナーメール(同):(ジョジョを切っ掛けに家族や担任の先生との話題が広がり嬉しい)

上:ありがとうございます。まさにジョジョの素晴らしさですよ。25年の歴史っていうところでね。こないだも「会社の若い衆と話せるようになった」なんてメッセージがありましたけれども。私もこの間、公園で小学生が「ハッピーうれピーよろぴくねー」って言ってるのを聞きましたよ。それくらい、深く広く浸透しているジョジョですけれども。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたしまーす。

上:さて、今回のゲストですけれども。なんと!第一部でジョナサンとツェペリを苦しめまくった、宿敵、強敵ですね。タルカス役の稲田徹さんをお迎えしております。それでは最後までごゆっくりお楽しみください。


<ゲスト紹介>

上:稲田徹。声優業界で屈指の体格を持つ男。タルカスは実にはまり役だとの反響も大きい。稲田徹が語るジョジョの魅力とは。
稲田徹(以下、稲:):ゴババァ!

上:何かを感じる!多くを見てきた俺には、その圧倒的な何かを感じるッ!

稲:わー懐かしいー。

上:ありがとうございます(笑)

稲:本当にね、このラジオずっと出たかったんですよ。ツイッターでジョジョの公式アカウントをフォローさせていただいてるんですけれども、このラジオが始まるっていう情報が入ってきて、なにげなくリツイートしてたのは「僕も出して」っていうアピールだったんです。

上:ふふふ(笑)

稲:コメント書けば何か返してくれるんで「出して」って書こうと思ったんですけど、いや…そうじゃねえな、と思って。

上:そこまでは。

稲:そういうもんじゃねえな、と。

上:でもまぁ、稲田さん声が大きいですからね。

稲:へへへ(笑)そこで喋んなくても伝わりましたかね。しかし第15回くらいで呼ばれるかなと思いましたけど、第7回って。

上:そうそう(笑)

稲:いくらなんでも早すぎませんかね。我ながら「本当にいいの?」って思いましたよ。

上:いやいや。この番組はジョジョ大ファンの方には優先的に来ていただかないと。

稲:いやーありがたい。現場入るなり、そのアピールしてましたからね。

上:すごかったですね。

稲:本当にねえ、心地良い現場でしたね。肉体的疲労度はハンパなかったですけど。

上:まぁそうですね、本当に。

稲:スタジオ出た後に大きく深呼吸しましたからね。収録の後いつも。やりきったー!って感じの。

上:収録のスタジオの温度も上がっていくし、なんかどんどん酸素が薄くなっていって。

稲:もう皆で吸いまくりですからね。その分発散してるから。

上:フラフラしながらやってましたよね。また夏の暑い時季でしたからねえ。

稲:暑い時季でしたねー。興津さんなんかAパートのテストで汗かいてましたからね。

上:そう、もう毎回興津くんの汗かきについては語り草になってる(笑)

稲:ほとばしってましたね、波紋のごとく。でもそれだけの熱量がこもってるのは見ていただいてる方にはわかったでしょうからね。

上:稲田さんといえば、世代的には僕と近いんですよね。

稲:一つ違いですからね。ほぼ同じものを見て育って。当然、ジャンプでオンタイムで見てますよ。

上:そうですよね。第一部からガッツリと。

稲:もう「何が始まったんだ」と思いましたからね。ドッギャァアアン!みたいなね。カラーで女性が縛られてる絵から始まって。いきなりグサー刺しちゃって。あれは衝撃でしたね。

上:けっこうあれってエロチックな感じで、少年期に。

稲:そう、あれを見せられて。そこでドキドキしてたら、その女の人刺されちゃうしね。「何が始まってんの、これ?!」って。いやーあの最初のインパクトは凄かったですね。今ほどそんな、市民権得てなかったですからね。荒木先生の作風が。

上:うんうん。そうですよね。

稲:拳で語り合って戦った者同士がダチになるみたいなノリの漫画が重視される中、ディオとジョジョの戦いといったら。

上:(笑)

稲:シャレにならない。家族は犠牲にするわ、世代は超えるわ。

上:ははは(笑)

稲:まさかねえ。この仕事をするとは微塵も思ってなかった時期から読みはじめて、まさか、あの読んでた漫画に自分が出てしまうなんて。

上:そうですよね。

稲:本当に嬉しいことですし、同業者や知り合いからも「見たよ」。

上:へへへ(笑)

稲:レギュラーで主役とったくらいの反響でしたね。

上:第一部って短いから、特にゲストの人って回数は多くなくて、実はツェペリさんなんかも4回しか出てない。

稲:そうなんですよね。第一部を象徴するようなキャラクターなのに。

上:興津くん自体が9本しか出てないっていうね。

稲:ねえ(笑)それでも立派な主役ってイメージついてますもんね、9話で。

上:すごく凝縮された中にいて、いろいろ起きるイベントがガッと詰められているという。台詞もあれだけ熱を帯びたものが多いですからね。

稲:9話でまとまりきれないものとかもありましたものね。

上:そうですね。

稲:僕が出てたエピソードで、ツェペリさんが足の裏で波紋流して…

上:ああ。

稲:岩受けるシーンあるじゃないですか、漫画で。あそこカットですもんね。だからスタッフさんに「あそこ、ないんですね」って言ったら、すごい悔しそうな顔して「あそこはね~入れたかったんですけど尺の問題で…」って。あと、何気に好きなのがポコがジョナサンの背中にしがみついたときに「広いや」って。

上:ああー。

稲:あれ、台本にはあったんですよね。

上:そうそうそう。

稲:でも残念ながらカットでね。あの殺伐とした戦いの中で感じる、あの頼もしさみたいな。あれはいいシーンだと思ったんですけど、ちょっと…テンポ重視でしたね。

上:そうなんですよね。皆さん仰ってるんですけど、コンテの段階では全部入ってる。

稲:それをやったら、もっと早口で喋らなきゃいけないっていう。

上:そうそうそう。

稲:見てる人の中ですごいコアな人は「なんであのシーンないんだよ」って思う人もいるかもしれないですけど、わかってます。スタッフさん、みんなわかってます。

上:そうなんだよね。

稲:泣く泣く切ってるんです。それ言ったら全部名シーンですもんね。

上:そうそう。

稲:タルカス絡みでも、ちょっとエグいですけど少年達を搾って飲むシーンとかね。ゴクンゴクンっていう。

上:あれは本当にね。タルカスの残虐性を端的に表したシーンですけど。

稲:このアフレコ方式だと僕は「ゴクンゴクン」って言わなきゃいけなかったんでしょうね。

上:ははは(笑)

稲:原作の台詞通りに言いますもんね。

上:ただ言うんじゃなくて、きちんと流れの中で自然に出てくるものとしては言わなきゃいけない。ただ、音としてあの書いてる文字が浮かばなきゃいけない。

稲:ちゃんとそれを連想させるっていうね。だからタルカスの台詞で「こぉーい」っていうのがあったのも、ちゃんと小さい「ぉ」が入ってるっていう。そこの「ぉ」のニュアンスも出さないといけないし。だって、大ベテランのあの…トンペティさんにも。

上:そうですよ。大木民夫さんにも。

稲:「よろしーく」って言わせましたもんね。最初の音源テストでは「よろしく」って言ったのに(笑)「あの、すみません…『よろしーく』でお願いします」って。何のことやらですよね。

上:(笑)でも大木さんもちゃんと、きちっとやってくれましたよね。

稲:やってくれましたねー。重厚な。

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