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上田燿司(以下、上):
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」についてどこよりも深く語り尽くす番組「JOJOraDIO」。キャストだけではなく製作スタッフもお呼びして、アフレコ現場、製作現場の裏話をお届けします。ご案内はスピードワゴン役の上田燿司です。

上:毎回ゲストをお呼びしてお送りするJOJOraDIOですけれども。前回も熱いトークが炸裂して、岩波さんのこの作品に対する並々ならぬ思い入れが伝わる番組になったかと思います。どんどんお話がディープになっていって、訊きたいことが置いてけぼりになりそうになります(笑)。今回もできるだけ沢山のお話を訊いていきたいと思っております。

上:沢山のメッセージをいただいておりますので、ここでご紹介させていただきます。

リスナーメール(24歳・女性):(ラジオを通してスタッフの熱意が伝わり愛されて作られた作品なのだと感じた。私はスピードワゴンが特に好きで、上田さんの一生懸命さが伝わるトーク、スピードワゴンに負けない解説ぶりが楽しい)

上:ありがとうございます(笑)沢山の方々から応援の言葉をいただいております。本当にありがとうございます。私は一生懸命しかできないものですから、なんとか頑張って、いろんなお話を伺っていきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。それでは最後までごゆっくりお楽しみください。


<ゲスト紹介>

上:岩波美和。数々の名作を手がけてきた音響監督。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」について何を思うのか。今回はキャラクターの台詞や、印象に残ったシーンなどを語っていただこう。


上:というわけで、今回も岩波さん、よろしくお願いします。

岩波美和:(以下、岩:)よろしくお願いしまーす。

上:今回は具体的なお話を伺っていこうと思うんですけれども。この作品が始まって「この作品の温度はこれだな」って決まった回って、僕はなんとなく第3話だったと思ってるんですが。

岩:そうですね。

上:インタビューで「今までの経験でここまでの回ってそうそうなかった」って仰ってたのがすごく印象的だったんですけど。

岩:ああ、僕が?インタビューだったっけ。

上:か、何かで。

岩:ツイッターで言ったのかな。子安くんとかと「第3話すごかったね」って話してて。実際、ブースの中にいてどうでした?。

上:本当に火に囲まれながらアフレコしてるような、錯覚がおきましたね。

岩:興津くんとかさ、終わって出てきて全身、汗びっちょり。

上:そうそう(笑)

岩:ちゃんとエアコン入ってる?適温になってるんですか?って…もう、フルラウンド戦いました!12ラウンド俺はやったぜ!みたいな。

上:(笑)

岩:第3話はガッツリ、ジョジョ対ディオ戦でしたけど、やっぱり子安くんも並々ならぬ情熱で向かってくるし、興津くんもそれに負けないように頑張ってた。二人が掛け合っていくうちに帯びていった熱みたいなものは、これは僕もちょっと一生忘れないんじゃないか、ぐらいの。こんなに熱を帯びた現場ってそうそうないよなって。本当に思い出深い話数です。まだ第3話で早いけどね(笑)。

上:ここでひとつ大きな転換点というか。

岩:そうですね。

上:二人の掛け合いの間に、スピードワゴンが入っていくじゃないですか。

岩:解説しなきゃいけないからね。

上:テンションがガーッて上がっていくお二人の間に入っていく時、僕もテンション的には大丈夫だったんですけど、そこで噛んで流れを止めないかと思って…とにかくそっちがすごい怖かったです。

岩:うははは(笑)

上:物凄くいい流れができていたので、これ止めちゃダメだっていうのがあって。技術的な別録り以外は、テイク1止まらなかったですよね。

岩:止まらなかったですね。止められなかった…止めちゃいかん。

上・岩:(笑)

岩:本当にこう「熱い!」みたいなね。

上:そうでしたね。

岩:熱気がガラス越しにも伝わってくるような。まぁ毎回ジョジョはそうなんですけど、特に第3話はそうでしたね。

岩:音作りの話をすると、まず第1話冒頭ですね。石仮面のフリがあって、ジョナサンとディオが成長していって、ディオがやさぐれるまで。

上:やさぐれるまで(笑)

岩:あれを一気に見せるじゃないですか。これ、どうしよう?と思って。4分半くらいあるんですよね。普通の導入だったら、あそこまで長いのはそうそう無い。

上:そうですね。

岩:長い原作をギュッと凝縮、カットバックさせて、二人交互に喋らせることによってこういう二人が出来上がりました、それは上手いシナリオだなと思ったんですよ。

上:ええ。

岩:これを音的にどう聴かせるんだ?っていうのはけっこう悩んで。これはもう1曲だなと。

上:ほー。

岩:音楽の松尾さんにお願いして「ここまで1曲で作ってください」と。まだコンテしか上がってなくて、そのコンテに沿っていただいて4分半。ジョジョのところはジョジョのメロディー、ディオのところはディオのメロディーで、それぞれ状況に合わせて一気に見せきるっていう。ジョジョの音的なルック…「こういう風に見せるんだよ」っていうのが、なんとか提示できればなと。それは非常に上手くいったかなと思う。

上:そうでしたね。ちょうどキレイに曲調が変わって。

岩:普通のテレビアニメじゃ、あそこまでやらないですけど。

上:今回、視聴者の反響として音楽の印象が多くありまして。僕自身もそれはあったんですけど。かなり贅沢なやり方というか。

岩:してますね。

上:曲数がすごいですよね。

岩:ハンパないですよ。普通、一般的なアニメって13本ないし12本ワンクールで40曲ぐらい作るんですけど。第一部に関して言うと、9本しかないのに50曲以上作ってある。

上:うわー。

岩:だから、第1話冒頭も1回しか使えなかったんですよ。普通なら使い回しできるように汎用性のある曲を作るんですけど。

上:サントラ、あれ?こんなに曲数あったかな、って思うんですけど、全部聴いたら「聴いたことある曲ばっかりだ!」ってなりますよね。


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