shuto05

<ゲスト紹介>

伊丸岡篤。シュトロハイムを熱く演じ、サンタナ戦での叫びは視聴者のみならずナレーションの大川透までもを驚かせた。伊丸岡篤が語る、ジョジョの魅力とは。

伊丸岡:「飲んどる場合かァーッ!」

上田:(笑)

伊丸岡:どうもー、シュトロハイム役の伊丸岡篤でーす。

上田:へっへっへ(笑)

伊丸岡:上田さんと、まさかラジオで話せる日がくるなんて思いませんでしたよ。

上田:ね。

伊丸岡:ちょっと飲みながら喋りたい感じです。いやーありがとうございます。

上田:どこかに書いてあるみたいな喋り方してる。

伊丸岡:はっはっは(笑) 書いてるとか言うな。耀司、こら~。

上田:よろしくお願いします(笑)




伊丸岡篤、上田耀司、塩屋翼の奇妙なめぐりあわせ


伊丸岡:僕はデビュー作から上田さんにお世話になっておりまして。

上田:こちらこそ。

伊丸岡:もっと言えば養成所からね。俺はいい先輩を持ったなと。

上田:やっぱりどっかに書いてあるんじゃ…

伊丸岡:ちょっと!(笑)

上田:養成所で僕の一期下なんだよね。

伊丸岡:そうです。

上田:ほとんど同時だったデビュー作の音響監督が(ツェペリ役の)塩屋翼さんだから、僕は今回、ジョジョにすごく縁を感じてるんです。

伊丸岡:十数年前ですもんね。塩屋さんは僕にとっての恩師で、お仕事をさせてもらえるようになったのも塩屋さんのおかげ。公私ともにお世話になっているお方でございます。

上田:塩屋さんは「この人おもしろいな」と思った人を抜擢していく、僕らからしたら「かなり頑張らないとできないな」って役でも「こいつならできるんじゃないか」と信じて降ってくださるところがあって。こっちも必死になって結果出そうとするから、それで鍛えられました。

伊丸岡:当時は僕もまだ養成所生ですよ。どこの馬の骨ともわからない者を拾ってくださって。




上田:ジョジョって、演者にも直前までキャスティングが発表されないんですよ。前の週に台本いただいても、主要キャストが決まってなくて空欄のまま。

伊丸岡:そうだったんですか。

上田:収録現場に行って初めて「あっ、あなたでしたか!」

伊丸岡:へえー。

上田:別の現場であのー、小野Dすけ(小野大輔、承太郎役)が。

伊丸岡:Dすけが。

上田:僕らと同期ですね。あやつがゲームの関係で早くから動いていて。イベントとか告知とかね。そこで僕が「おまえ知ってるんだろ。シュトロハイム役は誰なんだ。教えろ教えろ」って言ったら「伊丸岡だ」。「マジで?マジで?」って俺、興奮しちゃって。

伊丸岡:ははは(笑)

上田:これはおもしろいことになるぞ、と思ってたんですよ。

伊丸岡:僕が一番びっくりしましたけどね。まさかのシュトロハイムで。

上田:まるちゃん(伊丸岡さん)はジョジョの原作は知ってた?

伊丸岡:読んでましたよ、25年前。

上田:第一部から連載で。

伊丸岡:リアルタイムで。僕らの中学生時代ってジャンプを読んでない男子がいなかったくらいでしたから。

上田:まあね。

伊丸岡:もっと言えば、僕は荒木先生のジョジョの前の作品から好きでした。

上田:はーはー。

伊丸岡:このあいだ実家に帰った時「ゴージャスアイリン」っていう荒木先生の本が出てきて。持ってることすら忘れててびっくりした。

上田:へー。

伊丸岡:読み返したらね、もうその頃からぶっ飛んでるわけですよ。読みふけっちゃいましたよ。

上田:じゃあ本当にもう、生粋のファンだね。

伊丸岡:はい。ジャンプのことかスケベのことしか頭になかった中学生時代に読んでたものをね、まさか25年後にねえ。

上田:ねえ。

伊丸岡:声をあてることになろうとは。声優になるなんて思っていなかったし。

上田:第二部を読んでいて、当時からシュトロハイムのことは。

伊丸岡:好きでしたね。思い入れがありました。でも中学生当時ってバカだから、時代背景とか考えずに読んでたんですよ。大人になってから、たとえばスターリング戦線だとかを調べてシュトロハイムに向き合うと、ずいぶん思い入れも変わりましたね。

上田:そうだね。

伊丸岡:男気のある忠誠心、生まれた時代や場所、所属してたところが違えばもっとできる男だったと思うし。大好きなキャラですね。みんなが「シュトロハイム好き」って言いますけど、俺が一番好きですからね。

上田:ははは(笑)

伊丸岡:誰にも負けないくらい。愛してますよ。



(2/3へつづく)